ちょっと古くなってしまいましたが、、、
テレビ東京のニュース番組で紹介されていた統計から
5月の消費支出統計がグラフ化されたものです。
新型コロナの影響でダメージを受けた企業、商品、サービスが多い、というのは誰も予想出来ているし、実感としてそれはあります。
ここ1週間ほどさんざんたたかれているGo To キャンペーンもまさにその対策だったわけですが。
大きな話は置いておいて、うちのような零細企業もこの波をかぶっています。
上のグラフにも出ていますが、旅行関連はほとんど前年比99%以上の減です。これはほぼ0と言うことで、うちの会社でも航空関係や宿泊施設関係の仕事、撮影は現在では0になってしましました。
逆に売れている商品を見るとパソコンとあります。
僕の仕事でもパソコン関連の撮影をしているので、そこの撮影はかなり多くて、うちの会社全体の減少幅をカバーしてくれています。余談ですが、おかげで今までのところ持続化給付金の対象になりませんでした。多くのカメラマンが100万、200万を手にしているのを横目に見て、悔しかった思いがありました。うちは減っていても55%位だったので。
プロカメラマンでもモロにこの波をかぶって全く仕事がない、と言う人も居れば、なんとかなっている人も居る、、、
それは意図したわけではなく、単なる偶然で、僕の場合は単純にラッキーだった、と言うことです。
将来を見据えて、とか、いろいろ言う人は居ますが、こういう時の運不運まで予測出来る人は居ません。
ただ、最悪に備えておく、と言うことだけが出来ることで、例えば仕事が全くなくなっても数ヶ月生きていけるくらいの貯金をしておくとか、仕事の内容を幅広いジャンルになるように日頃から営業しておくとかが、やっておくべきことだったんですね。
分かっていてもなかなか出来ることではないのですが。
でも、それも一時をしのぐだけのことなのかもしれません。
怖いのは人々の、世の中の、「価値観が変わること」です。
昨日、ゴールドジムに行った時、久しぶりの知り合いに会いました。その人は大手電機メーカーに勤務してますが、当然、リモートワークになっていて、浜松町のゴールドジムに来るのは4ヶ月ぶりでした。その人といろいろ話していたのですが、すでに5月くらいから通勤定期を廃止されていて、休みの日も都内に出るのが大変だと言うことでした。大変というのは交通費が往復だと1500円くらい掛かるから、そうそう出られないと。今までは通勤定期があったので、休みの日も都内に遊びに来るのに財布は傷みません。でも、今は1500円払う価値があるかどうか?を考えて、よほどのことじゃないと出てこないようになったと言うことです。
その会社もニュースでリモートワークを今後も定着させて将来的には事務所面積を1/3に縮小すると発表しています。
うちのスタジオの周辺は大手企業の本社が数多く存在しています。
そこから様々な仕事が発生しているので、その傘下に無数の大小の会社がぶら下がっています。
本社機能が都心で縮小されていくと、その傘下の会社もそこに居る必要がなくなります。末端はうちのような零細なスタジオも都心部にある必要があるのか?という判断をするようになるかもしれません。
そういう変化が今後起きるのかどうか?
誰もわかりませんね。
うちのスタジオの近辺もお昼時でランチを食べに外に出てくる人の数が目に見えて減っています。リモートワークが進んでいると言うことでしょう。人が減っていると、そのランチを出しているお店も成り立たなくなります。
すべては都心部に会社があって、そこに大量の人が居る、と言う前提で成り立っていた。それは不変でした。
いろいろ考えると暗くなりますが。
ま、前を向いて、上を向いて、歩いて行きましょう。
今出来るのはそういうことだけです。
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