東京ビジュアルアーツ校友会50周年記念
2015年 11月 27日
僕はこの手のパーティーに呼ばれることがほとんどないので、珍しいですね。
僕は高校卒業後、この東京ビジュアルアーツに入りました。その当時の名前は東京写真専門学校という名前でしたが。
地方出身なので、写真の道がどういうものか?まったくわからない状態でした。だから、専門学校に取りあえず行ってみようか、という考えでした。
親はちゃんと大学に行って欲しいと思っていたようですが、、、当時の実家の状況はのんびり大学に行けるような状況ではありませんでした。オイルショック後、父親の会社が倒産、その負債を母親は水商売で稼いで返済していました。
家に金がないというのは子供でも分かることです。
そんなことで、大学進学はやめて専門学校に行って、その後、すぐ就職するつもりでした。
好きな写真の道に行くので、親からの援助はもらわないと思って、新聞奨学生として通っていました。
毎朝新聞配達して、その後、学校に行くという生活です。
良い経験でした。
その後、2年生の後半は奨学生を辞めて、写真のスタジオに通いながら学校に行くことにしました。
そのスタジオに行っていなかったら、今の僕はないでしょう。
写真は、その会にいらしていた先生方。僕も恩師でもあります。
懐かしかった。本当に。
今でもこうして写真業界に居られて、いや、それどころか、カメラマンとしてやっていけてるのって奇跡とも言えるでしょう。先生が言ってましたが、写真業界に残っている卒業生は1割にも満たないということです。
人生はどうなるか分かりません。当時の僕はスタジオの先輩から「おまえはカメラマンに向いてない」って言われたのを今でもよく覚えています。すごくショックでした。
まあ、今振り返れば、今の僕もそう言うでしょうね。今の自分も決してカメラマンに向いているとは思っていませんし。
残り時間も短いです。このままカメラマンで全うできれば幸せですね。