決算も無事終了
2016年 06月 05日
数年前に仕事の1つの大きな柱としていた雑誌の休刊があり、そこから順調に?というのもおかしいですが、売り上げは下降しています。が、元々は広告写真しか仕事としてはなかったと言っても良いくらいなので、それが元に戻っただけとも言えます。
雑誌は仕事としてはかなりありがたいものです。月刊誌なら毎月定期でそれなりのお金になりますから。それの穴埋めを他の仕事でまかなおうと思っても、金額が大きくなればなるほど、穴埋めは難しいです。
雑誌の休廃刊は、僕たちカメラマンなどの業種の裾野が広いので、そのインパクトはかなり大きいのです。
うちの会社としては女房の方の部門が頑張っているので、十分やっていけてます。こういう時は分野がいくつかあると助かりますね。
お金の話ついでですが、固定資産税のお知らせも来ました。
うちでは自宅と事務所を併せて年間50万円くらい、固定資産税を払っています。どちらも港区にあるので、それなりに高いと思うのですが、、、それにしても年間50万円は仕事がなくなったらどうやって払っていくか?ちょっと考えてしまいますね。しかもちょっとずつ毎年上がっているし。土地の値段が上がっているのはうらやましがられますが、それは売ったときに利益が出るからで、そこにそのまま住み続けようとしている人にとっては、路線価が上がるのは1つも良いことがありません。
東京は家賃が高い、とよく言われますが、その一因が固定資産税などの税金の高さですね。安い家賃では収益が出ないんですよね。どんなに古くても。
そんな事が影響しているのか、このところ、この界隈での事業撤退がありました。
僕が通っていたフィットネスクラブのコナミ銀座店、これが5月末で閉店になりました。
つい昨日知ったのは、いつも買い物をしているクィーンズ伊勢丹品川店も今月6月いっぱいで閉店することになりました。
コナミ銀座店は銀座アップルストアのすぐ裏、クィーンズ伊勢丹品川店は品川駅のアトレに入っています。どちらも立地的には最高の場所でしょう。つまり地代が高い。
フィットネスクラブは会員数を増やしていかないと収益が改善しません。そこから家賃、人件費を払うわけですから、家賃が日本一高い銀座では相当無理があったと思います。
同じく、品川駅のアトレにスーパーがあるというのも、ちょっと無理ですよね。品川に引っ越したときにクィーンズ伊勢丹品川店に買い物を行ったとき、あまりの値段の高さに目眩がしたのを覚えています。それまでは千葉の浦安でしたから、しかも、ダイエーで買い物をしていた人間が、クィーンズ伊勢丹に行ったら、そりゃあカルチャーショックを受けますよね。
それでも、一個売って数円の利幅のスーパーでは、品川駅のアトレで成り立つのは難しいと言うことだったのでしょう。
日本はシュリンクの時代を迎える、と言われて何年も経っています。
実際に地方ではガソリンスタンドがなくなったり、大手スーパーが撤退したりというニュースは見ます。
でも、日本の中でも一等地と言われるような港区でも、シュリンクしてきていると実感します。
地方とは逆かもしれませんが、地代の高さから、それに見合う利益を出せるような商売でないと成り立たなくなっている、という感じです。
デフレが止まらない中、商品、サービスの値段は下がっていますから、そこから地代を払うのは、今まで通りのものを売っていたのでは難しいのかもしれないです。
かと言って、銀座ですから、牛丼は1000円です、とは出来ないですよね。全国チェーンのお店は。独立系のお店、老舗などでは、特徴を出して、そういう値段設定は可能でしょう。
女性に人気のスィーツなど、2000円くらいの値段は普通にありますから。
地方には地方の問題があるように、東京には東京の問題があります。そこで生き残って行くにはどうするか?
自分はどうするのか? いろいろ考えてしまいますね。