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映画、そして写真展

仕事始めの人も多くなりましたが、僕はまだ撮影の仕事がありません。

女房も元旦まで仕事だったので、ゆっくり休んでいて、7日始まり。

本来はどこかに行く予定だったのですが、いろいろ事情があって家に居ます。

でも、日中は出かけてます。昨晩は映画へ。スターウォーズはもう年末に観ているので、昨日は「サンローラン」を観てきました。

同性愛と言うことでも知られているイブサンローラン氏の半生を描いている映画ですが、昨年の映画「イブ・サンローラン」はパートナーであるピエール氏から見たイブ・サンローランの映画で、今回の「サンローラン」はたぶんご自身のインタビューから起こした映画化と思います。

結果的に僕は両方観たのですが、今回のはかなり同性愛的な映画になっていて、劇中、きわどいシーンが多いのが特徴です。

映画的に観ると、ストーリーとかよく分からない描写が多く、退屈、もしくは観ていられない、という人も居るかもしれません。
ファッション、特にハイブランドのメゾンを垣間見る、と言う意味ではかなり面白い映画でした。

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劇中に2回、写真撮影のシーンが出てくるのですが、最初のシーンはサンローラン氏のヌードの撮影シーンと、YSLのファッションシューティングのシーンです。
パリの夜、ストリートでのヌードモデルとスーツを着たモデルを絡めての撮影、と言うことで、どこかで見たな?と瞬時に思いました。

一緒に観ていた女房も、そのシーンで「あ!」と小声を上げたくらい。
女房も今はスタイリストですが、元は写真好きの女性です。僕よりもこの手の写真は詳しいくらい。

今日、事務所に出て、本棚から探してきました。

ヘルムート・ニュートンの写真集にそのカットはありました。

「そうだよ、ヘルムート・ニュートンだったよね」と思い出しました。

雑誌WWDでも表紙になっていました。

やはり心に引っかかる写真ってあるものですね。

ハイブランドの広告写真はレベル的にすべての写真のジャンルでも最高のものだと思います。
僕も学生時代は洋雑誌の広告を真似して撮ろうとしてたものです。
と言うか、少し前までの日本のフォトグラファーは、たいていは向こうの雑誌の真似からスタートしたものです。今はネットの社会になってしまったので、瞬時にヨーロッパのファッション写真が見られますが、昔は航空便で取り寄せて、それをいち早く真似する、と言うのが日本の写真家でした。(一部のジャンルですが)

写真は流行があって、今は一瞬で流行り、そして一瞬で廃れていきます。まるでお笑い芸人のように。


さて、写真展にもいくつか行きました。

アイデムフォトギャラリー「シリウス」 年頭企画展 桐島ローランド 写真展

野口 里佳 写真展:夜の星へ

石川 直樹 写真展:まれびと

石川 直樹さんのは年末、CHANELでのK2の写真展も行きました。

石川 直樹さんの写真はプロの写真家から見ると賛否があるだろうな、と言う気がします。

桐島さんのは、年末に撮影で伺ったときに写真展をやると聞いたので伺いました。桐島ローランドさんらしい写真かなと思います。

野口さんのは、かなり変わっている。海外での評価が高い人ですが、個人的にはちょっと、、、な感じです。こういう写真で大舞台での写真展が出来るというのはすごいなと思いました。

その他にもニコンサロンとかにも寄ってきたのですが、それもなかなか面白かった。

東京はヒマなときでも写真展めぐりが出来るので、助かります。
by tatsphoto | 2016-01-05 18:57 | 文化・芸術 | Comments(0)

フォトグラファー湯浅立志のブログです。


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