マウント口径とフランジバック
2018年 09月 08日
写真は僕が持っているカメラのマウント比較です。
左から
マミヤフェーズワン
Canon EFマウント
ソニーEマウント
中間リングなので、マウントの中の穴は気にしないでください。
新しく出たCanon Rマウントは口径がEFマウントと同じです。現場で確認してこなかったのですが、ひょっとして、EFマウントと同じなのかも。だとするとかなりユニークですが。
先日のCanonの発表会で始めてRを見た時、最初の印象が、「フランジバック」が厚い。ということでした。
ニコンのZマウントも、ソニーEマウントもレンズを外してみるとマウント直下と言ってもいいくらいの深さに撮像センサーがあります。最近でこそ慣れましたが、最初にαを見た時には怖いくらいでした。
Canon Rマウントはメーカーからフランジバックの発表はされなかったようです。
フランジバックが薄ければ薄いほど良いのか?という問題ではないのですが、より、マウントコンバーターによる遊びができることになります。ソニーαはそこからミラーレスの世界で覇権を取ったようなものですから。
ニコンも同じように薄くしてきた。
なぜ、Canonはそうしなかったのか?
発表会で感じた疑問でした。
これはCanonの人に聞いても正式な答えは出せないでしょう。
僕の推測ですが、、、、、
ここに厚みを持たせることでボディとレンズの強度を出せるということだと思います。
薄ければ力が加わった時にボディ損傷が起きる。厚みを持たせることで、ボディ側の強度を上げられ、レンズ側に力を逃がしやすい。
Canonに限らないと思いますが、望遠系のレンズは衝撃が加わると、マウントの近くで折れるように敢えて薄く作られています。衝撃を折れることによって逃がすためですね。
報道分野で鍛えられているだけあって、よく考えられています。
マウントが大きくなることによって、よりボディとレンズの強度が上がりました。それはそれでいいことなのですが、落としたりした時にどうなるか?ボディが歪んだら修理も無理でしょう。
それと、Canonには超望遠もかなり充実しています。
今ある全てのレンズで強度を保証しないとならない。
資産のあるメーカーとして当然そういう判断をするでしょう。
厚みを敢えて作ったのはそういう思想からだと、僕は思っています。
ということは、これからRで出てくるボディは報道分野などにも使えるハイスペックなものも想像することは簡単です。
マウントはそうそう簡単に変更できるものではないですから、今後数十年、そのメーカーを左右するという意味で、今回の違いは面白かったです。